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1531話

突然現れた恐ろしい姿に、すべての兵士たちの警戒心は最高潮に達していた。

このような状況では、梁傑が命令を下さなくても、少しでも物音がすれば、彼らは躊躇なく発砲するだろう。

しかしその時、一つの澄んだ声が響き、全員の緊張を解きほぐした。

突如現れた戒心大師は、まるで鎮静剤のように、兵士たちの引き金に掛かっていた指をそっと緩めさせた。

「皆さん、銃を下ろしてください。問題ありませんから」

戒心大師がもう一度言うと、梁傑たちは我に返った。

戒心大師！

目の前の若い尼僧こそが、戒心大師だったのだ！

思わず、全ての兵士が引き金から指を離し、警戒心と緊張感が一気に消え去った。

「下がれ」

完全に反射的に、...