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1360話

「熊大師、楊動」

一行人が通路を進んで数歩も経たないうちに、前方が騒がしくなった。先頭を行っていた喬振綱が引き返してきて、二人に向かって小声で告げた。「あちらの地面に人間の半分ほどの大きさのコウモリが七匹ある。楊動が言った通り、すでに死んでいて、腐敗がひどい」

喬振綱がそう言った時、その瞳の奥に一筋の恐れが閃いた。

彼は麻薬取締官から昇進してきた身で、生涯で相当な血を見てきたが、こんな怪物のようなコウモリは見たことがなかった。

オーストラリアにはこれほどの大きさのものもいるが、ここにいるものとは明らかに種類が違う。

「これらの怪物がここにいたのは、彼岸花を守るためだ。俺が出る時に彼岸花を枯...