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1350話

雨が、また一晩中降り続いた。

蘇北全体がこの雨に浸かって腐ってしまったかのようで、崔瑩の上々だった気分も少し萎えていた。

一昨日の朝、楊動は騰飞集団の分工場の総経理の職を彼女に約束したが、もう三日目になるというのに、彼女はまだ就任していなかった。

一昨日彼女が就任しなかったのは、分工場側で引き継ぎ手続きが必要だったからで、昨日は豪雨のためだった。しかし豪雨が今も止まない様子を見て、崔瑩はますます焦りを感じていた。

本来なら、雨が降っていても車での移動に差し支えはないはずだが、蘇北から植物園までは相当な距離があり、その間に二箇所の山道を通らなければならず、かなり危険だった。

そして崔瑩を送迎する...