Read with BonusRead with Bonus

1341話

山に近ければ山を頼り、水に近ければ水を頼るという道理で、山岳地帯の近くでは、往々にして山の神の伝説が生まれやすい。

獣が多く住む場所では、妖怪の物語がよく語られる。

そして流沙湾では、数百年前から龍王の伝説が伝わっていた。

伝説によれば、流沙湾の中には龍王の水晶宮が隠されており、杜家村の豊作と平穏を守護していたという。

かつての大洪水の時も、杜家村だけは無事だったことが、その証拠だとされていた。

長い年月が過ぎ、新しい世代の若者たちは龍王の伝説など信じなくなっていたが、そんな時、川辺で釣りをしていた老趙と老杜が、人魚を見たという噂を広めたのだ!

人魚とは何か?

古典によれば、人魚は特殊な生物で...