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1323話

「えっ?」

携帯から林映冰の声が聞こえた瞬間、孟令成はその場で固まってしまった。

喜びに狂いそうな気持ちで何かを言おうとした時には、すでに相手は住所を告げて電話を切っていた。

孟令成はしばらくの間、ぼうっと立ち尽くしていた。やがて、ようやく項芸竹の方を見た。

二人が電話している間、側にいた項芸竹もうっすらと声を聞いていた。

電話の向こうから聞こえた女性の声と、それを聞いて固まる孟令成の様子から、彼女は自分の推測が正しいことを確信した。電話をかけてきたのは、林映冰だったのだ。

「林、林社長?」

項芸竹が恐る恐る尋ねると、孟令成はようやく我に返り、歓喜の声を上げた。「そう!林社長だ!」

そう言うな...