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1321話

鐘心妍の疑問は、鋭く楊動の思考を断ち切った。

結局のところ、楊動はときどき奇抜なアイデアを思いつくものの、いざ何かあると冷静さを欠いてしまう。

もし李襄陽ならば、非常に冷静に鐘心妍に説明できただろう:まず、賀城慶と趙琛が名家の子弟とはいえ、あの組織に加入したところで何も不思議なことではない……葉浮生だって前途有望な俊才ではなかったか?それでも芒種苑に加わったではないか。

次に楊動と鐘心妍の間で、賀嶺の結婚式の日に起きたこと。

あれは賀家の屋敷だったのだ。賀城慶という三少が本気になれば、何をしようと思うままにできただろう。

しかし楊動は李襄陽ではない。鐘心妍の言葉に言い返せなくなり、せっかく浮か...