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1301話

杨動が使っている強力な懐中電灯は軍用規格のもので、光線はかなり遠くまで照らせるはずだった。

しかし先ほど石盤を下りる際に、あまりにも激しくぶつけられてしまい、接触不良を起こして光も弱くなっていた。

そのため今、二人が見える範囲は五メートル以上先には届かない。

光の届かない外側に何かが潜んでいないとは誰も保証できなかった。

林映冰は自分の直感を信じていた。あの背筋が凍るような感覚は、さっきから強くなる一方だった。

今になって強がって一緒についてきたことを少し後悔していた。

「もういいだろ、自分で怖がらせるなよ。問題ないって」

杨動が振り返り、懐中電灯を前方に向けながら言った。「こうしよう。お前...