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1300話

「白い影はどこから来たのか、なぜ川から飛び出して、そして消えたのだろう?

もし彼が大雪苑の者なら、川から飛び出したということは、秘密の通路は川底にはないということか?」

一行が急いで駆けつけた時、白い影が飛び出した川辺は他の場所と変わりなく、静まり返って人影一つなかった。

真夏だというのに、コオロギの鳴き声すら聞こえず、静けさが不気味なほどだった。

「ここに水の跡がある」

楊動は川岸に来ると、草の葉から簡単に水の痕跡を見つけた。これは白い影が突然現れた時に残したものだ。

楊動と林映冰は目を合わせ、その後、水の跡をたどって岸へと歩いていった。

すぐに二人は巨大な岩を発見し、水の跡はそこで消え...