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1279話

半身腰の小さな別荘区は、実は楊動ひとりの所有物で、客人をもてなすための大きな庭園のようなものだった。

雷霆と李襄陽に電話が繋がらなかったため、彼はすぐに山の上の別荘区の警備室へと向かった。

そこで勤務していたのは、かつて楊動と共に開発事業を行った彭家村の若者だった。楊動を見るなり興奮した様子で、すぐに雷霆と李襄陽が滞在している別荘まで案内してくれた。

別荘の中は明かりが灯り、消されていなかった。

楊動がドアを開けて中に入ると、すぐにソファの辺りで幾つかの物を見つけた。明らかに山積みになった牛の涙の瓶、黒いロバの蹄、そして様々な陰陽盤や生死符など、迷信じみたものばかりだった。

これ...