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1266話

南疆での一ヶ月間、命の境をさまよった末に生還した者もいれば、後悔を抱えて来て、希望を胸に去った者もいる。

そして、すべてが都合よく運んだ者もいた。

例えば彼女は南疆の旅を利用して、長い間返せなかった情の借りをようやく返し、さらに帰り際には運よく古い宝物まで発見した。

この天運に恵まれた人物こそ、林映冰である。

林総裁が無事に目覚めてから出発の準備をするまでの間、彼女はずっと一つのことを考えていた。それは、自分が楊動に借りている恩を、今回で返せたのかどうか。

これまで林映冰の心の中では、楊動が自分のために何をしても当然のことのように感じていた。それが彼女が何度も楊某を傷つけながらも良心...