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1254話

婆婆の語りとともに、千四百年にわたる青烏の歴史が、方柔柔の目の前に徐々に浮かび上がってきた。

婆婆が昔の羅玉巷がいかに絶世の美男子だったかを語ると、方柔柔の脳裏には自然と楊動の姿が浮かんだ。

優秀な男には、似たような美女が寄り添うものだ。

羅玉巷の恋人は、前任の年幇の幇主ではなかったか?

考えてみれば、羅玉巷は実際、楊動よりもさらに優れていた。

身分の低い者でありながら、天下無双の武芸を極め、たった一人で古蜀を大いに騒がせた後、さっと姿を消した……古蜀に入るなり女王に惚れ込んだ楊動と比べれば、羅玉巷の事績はより「輝かしい」と言えるだろう。

だが別の見方をすれば、羅玉巷がどれほど強くとも、...