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1245話

誰かが、タイ仏国の宝の秘密が呪い婆の身に隠されているという情報を広め、その結果、南疆一帯で宝探しが始まった。

この出来事は、外部の人間が見れば何でもないことだった。

結局のところ、呪い婆もタイ仏国の宝も、伝説上の存在にすぎない。みんな半信半疑で冒険に参加しているだけだった。

今の科学技術があれば、ほとんどの人は山林の野獣から身を守ることができる。

だが方柔柔の目には、この件はそう単純には映らなかった。

彼女はむしろ、宝の秘密など嘘で、すべては世に出ない「あの人」——呪い婆を見つけ出すための計略だと考えていた。

呪い婆は本当に存在するのだろうか?

世界中のほとんどの人がこの問いに鼻で笑うだろ...