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1076話

点滴を終えて、丸十一時間も眠った後、ピーターの高熱はようやく下がったが、まだぼんやりとしたまま寝台に横たわっていた。

彼には休息が必要だった。それは長い過程になるだろう。

カチッ、カチッ……

秒針が一刻一刻と回り続け、さらに十五分が経過した頃、ベッドの傍らにいたアリーナが目を覚ました。

彼女も数日間ろくに眠っていなかったため、自然と深く眠り込み、顔には赤い跡がついていた。

「ずっと寝てなかったの?」

顔をこすりながら、アリーナは子供の手を握っている楊動に尋ねた。

楊動は首を横に振った。「大丈夫だよ、慣れてるから」

「あなたも休息を取らないと。倒れちゃうわよ」

アリーナが心配そうに言い、辺りを見...