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1015話

林総のオフィスには全部で五人がいた。

お茶を出した後、隅に引っ込んだ姜颖を除けば、残りの四人の表情は全く異なっていた。

林映冰と李襄陽はまったく気にしていない様子で、葉山たちを眼中にも入れていなかった。

一方、黒駒勝平と葉山名乃の瞳には、怒りの炎が燃え上がらんばかりだった。

葉山名乃は歯を食いしばり、林映冰を睨みつけた。「林社長、あなたが私たちの計画で最も重要な役割を担っていることをご存知ですか?あなたがいなければ、私の全ての努力が水の泡になるんです!」

林映冰はお茶を一口飲み、相変わらず涼しい顔で言った。「それはあなたの問題でしょう。葉山さんはこの計画にそれほど尽力しておきながら、協力者が離...