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965話

陰気が漂い、寂滅の気が四方を包み込んでいた。

この時の林浩は、まるで九幽冥府から現れた厲鬼のようであり、また地獄の深淵から這い出てきた悪魔のようでもあった。

南虎、蒼狼、そして朱雀たちはこの光景を目の当たりにし、表情を凍りつかせ、目には恐怖の色が満ちていた。

彼らも決して弱くはない実力の持ち主だったが、今はまったく近づくことができず、かなり距離を置いていても、なお魂の奥底まで震え上がるような恐怖を感じていた。

「叔母さん、朱雀姉さん！」林若詩の声は嗄れ、すっかり取り乱していた。

雷霊は心を痛めながら林若詩を抱きしめたが、一歩も前に進む勇気はなかった。魂の深部から湧き上がる恐...