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678話

「皆さん、私たちの真の敵を忘れないでください！」ビギルが注意を促した。

どう言えばいいだろうか、実際リン・ハオが白熊王をほぼ斬り殺そうとしていた時、ビギルはやはり少し興奮していた。白熊王が死ねば、彼は名実ともに真の王に昇格できるからだ。しかも即座に昇格できる！彼が望めば、今すぐにでも昇格できるのだ！だが彼はそうしなかった……

吸血鬼王は向かい側にいるリン・ハオを見つめていた。この華夏王は強い！放たれる威圧感は自分と互角で、明らかに引けを取らない。自分の教徒たちが地面に這いつくばり、敬虔な様子で抵抗できずにいるのを見て、以前なら満足し喜んだことだろう。だが今日は、喜べない。本当に喜びを感...