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676話

アシュラは虎鲨を倒した後、急いで相手の陣形から抜け出した。彼は戦いを長引かせたくなかった。周囲で繰り広げられる生死を賭けた緊迫した雰囲気の中、自分がまだ十分に安全ではないと感じていた。例えば、もし彼が***カ徒と対峙することになれば、正直なところ、***カ徒が手にしている教皇の杖に対抗する自信はなかった。さらに近距離でその威力を目の当たりにした後では、なおさらそれと向き合いたくなかった……

「虎鲨が死んだか!」***カ徒は虎鲨から視線をわずかに移したが、表情は一切変わらなかった。仲間の死に悲しみを感じる様子も、共に戦った戦友の死に黙り込む様子もなく、ただ無表情なままだった。それどころか、警戒...