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59話

さっき江少鳴と李江海が入ってきた時、沈惜颜と王淑芬を見つめていた沈志遠の顔色が変わった。沈志遠は江少鳴を知らなかったが、李江海なら見たことがある。李江海は彼らの沈家と同じく、南江市で近年台頭してきた地元企業だ。比べるなら、李江海の資産価値は沈老太太よりも高いほどだ。

しかも先日、李江海は九州集団に合併され、今は九州集団の下で働いている。地位も一層高くなった。そこまで考えて、沈志遠は突然顔色を激しく変え、ぱっと立ち上がった。

李江海が今九州集団の下で働いているなら、彼をお供させるような人物は、南江市全体でただ一人、九州集団の総裁である江少鳴しかいないではないか？

そう気づいた彼は、江少鳴が...