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358話

戦場の西南側、林冷が率いるアフリカ傭兵部隊の中に、林浩と君無悔が身を隠していた。このような外周部での戦闘に、林浩と君無悔のような立場の者が参加することはない。今始まったばかりの外周部での戦闘体系では、双方の配下の軍団同士の対決が主で、個人の武力が出る幕ではなかった。そのため、林浩と君無悔は隠れた掩体の中に立っていた。

林浩は遠くの空から飛来する数百発のミサイルを見て、まぶたが激しく痙攣した。彼は林衍の構想の大きさを過小評価していたようだ。数百発のミサイルだ。現代社会において、林浩には林衍がどうやってこれを実現したのか想像もつかなかった。ここの聖山は西ヨーロッパのごく小さな国に属しているとはい...