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348話

墨老と林衍の件について、林浩は当然ながら何も知らなかった。彼は今、この境地の感覚を丁寧に体感していた。この状態を完全に掌握する必要があったのだ。彼は今まさに昇級したばかりで、急激に増大した力を速やかに消化しなければならなかった。林浩は屋上を離れ、最上階の修練密室へと向かった。そこで彼は自分の体に宿る力の状態を完璧に制御するつもりだった。

林浩が密室に戻って閉関した頃、豪華な車列が林衍と葬が戦った場所に到着した。車のドアが開き、黒衣の君無悔が黒龍、白虎ら九人を引き連れて降り立った。彼ら十人の出現により、この一帯は即座に封鎖された。実際には封鎖する必要もなかった。そもそもこの辺りには人がいなかっ...