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1360話

「ふん、ちょっと口角が引きつった。「知り合いというわけではないが、あなたのことは知っている。二十年前、香港証券取引所で私が稼いだ一千万のうち、九百八十万はあなたの宏明科技有限公司から刈り取った羊毛だ」

劉明子は苦笑いを浮かべ、思わず溜息をついた。「まいったな、二十年前のあの会社株の大惨事、まさかあなたの仕業だったとは。私が業界最高の金融チームを何組も雇い、さらに二億も追加投入してようやく事態を安定させたのに、それでも林さんに九百万以上も持っていかれたんですよ」

「思うに、私が本気で空売りしていたら、君がその二億を投入したところで何の意味もなかったろう。当時、私は君の会社の流通株式の八割、発...