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1281話

林浩が話しているのは自分ではないと聞いて、林妍はほっと息をついた。内心ではかなり嬉しく思っていた。彼女は先ほど、林浩が遠回しに自分のことを言っているのだと本気で思ったのだ。

この数日間、林浩が自分を避けていることも、その理由も分かっていた。自分に関わりたくないのだろう。でも彼女はただ林浩に説明したかっただけなのに。

おまけに今、どうしても林浩の助けが必要な件があった。

今の彼女は教育に重点を置いていた。林浩は6組にあまり体育の授業を教えていなかったが、6組の生徒たちは大きく変わり、授業も随分真面目に取り組むようになっていた。林妍はふと気づいた。これらの生徒たちはまだ救うことができるのだと。...