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1203話

「青衫が本気で来たとは!」

月輪は恐怖に震えながら、自分がまったく逃げられないことに気づいた。相手は出手するなり致命的な一撃、彼女に息つく暇も反抗の余地も与えていなかった。

月輪は怒りに震えた。相手がこうも自分を追い詰めるとは。こうなれば、もはや遠慮など無用だ!

「諸天至強の天道よ、我が召喚を聞き給え……」

ぷすっ、ぷすっ!

月輪の言葉が終わらぬうちに、数条の剣気が心臓と眉間を貫いた。続いて無数の剣気が襲いかかり、瞬く間に月輪を完全に引き裂いた。魂の欠片さえ残さずに!

徹底的な死だった。

月宮も、そして仙宮全体も共に引き裂かれた。

剣気は仙宮を荒らし回り、建物は崩れ落ち砕け散っ...