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1199話

しかし、それでさえも、ただ波紋を生じさせるだけで、しかも表面的なものに限られ、この空間を破壊することなど到底できなかった。

「くそっ！」青衫仙子の眼差しはさらに冷厳さを増し、その姿は幾筋もの残像となって、手にした三尺の青い剣をより一層猛烈な速さで目の前の空間の壁に叩きつけた。空間の壁に生じる波紋もますます激しくなっていった。

轟！

林浩が火の鳳凰と化して噬魂獣と真正面からぶつかった。噬魂獣の動きはわずかに緩んだものの、林浩の化身である火の鳳凰は一瞬のうちに爆散した。まるで猛スピードで走る小型車が、スポーツカーより速い戦車に激突したかのように、瞬時に粉々になり、空一面に火の粉が散った。

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