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1091話

この暗く深い海の底では、奇妙な形をした大小様々な魚が光を放っていた。ここには世に知られていない古代種が多く生息し、しかもその体格は上層の海域の魚よりもはるかに巨大だった。

それらは自ら光を放ち、周囲のサンゴ礁もピンク色の光を発して、壮大な宮殿を彩っていた。

宮殿は霞の光に包まれ、その周りを取り巻くさまは、まるで一匹の蒼龍が絡みついているかのように壮観だった。

この宮殿は一般的な宮殿とは全く異なり、ほとんどが透かし彫りのような構造で、巨大な柱によって形作られていた。これらの柱はどれも非常に高く、宮殿全体も途方もない高さを誇っていた。

地面から宮殿の頂上までだけでも万メートルの高さがあり、...