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1084話

霊韻はその場に呆然と立ち尽くしていた。万年もの間、世に姿を現したことのない姉が外出するというのだ！？

霊韻には信じられなかったし、理解もできなかった。姉がどうして突然外出しようとするのか？

突然、霊韻の頭の中で晴天の霹靂が鳴り響いた。霊韻は猛然と気づいた。立ち去る前に姉は林浩の部屋を一瞥し、さらに自分に彼の世話をするよう言い残したのだ！

霊韻は発狂したかのように林浩の部屋へと疾走した。扉は霊韻の勢いで粉々に砕け散った。

「どうしたの、霊韻お姉ちゃん？何か起きたの？」林若詩はこれほど慌てふためいた霊韻を見て、不思議そうに尋ねた。

林琉璃は眉をひそめ、これが単純な問題ではないと察した。

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