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1051話

「おかしいな、我々の記録には首領が雷劈山の霊域に入ったという記録はないぞ」林浩が去った後しばらくして、二人の戦士はようやく我に返った。

「そうだ、しかも隊長は首領のことで、無断で職務を離れて小隊を率いて妖都に向かったんじゃなかったか?隊長はまだ妖都にいるはずなのに、どうして首領が霊域からこちらに出てきたんだ?」

「まあいい、急いで隊長に連絡しよう」

妖都にいる朱雀もこのニュースを聞いて困惑したが、同時に大いに喜んだ。やはり首領は無事だったのだ。霧の中に迷い込んでからこれほど時間が経ったが、ついに出てきたのだ。

「首領は無事です。雷劈山の霊域から出てきて、すでに金陵に戻られました。おそらくすぐ...