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1029話

登録所には人が少なく、少し並んだ後に林浩と沈惜颜の番が回ってきた。登録を担当していたのは五十代ほどの男性で、境界は一等後期幻霊師のレベルだった。笑うと優しげな印象で、眼鏡をかけてどこか知的な雰囲気を漂わせていた。

「さあ、まずは基本情報と境界レベルを記入してください。それから、支部の任務受領についてご存知ですか?」柏盛は林浩たちに微笑みながら一枚の用紙を渡した。就職履歴書のような様式で、同時に丁寧に説明を始めた。

林浩は首を振り、詳しくは知らないと示した。

柏盛は二人に用紙への記入を促しながら説明を続けた。一等境界の幻霊師は、一星から三星までの任務を引き受けることができる。二等幻霊師にな...