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1004話

「それは神の気配だ!」

「ありえない、一介の弱き人間が、幻霊師になれるだけでも十分なのに、神の気配を持つなど、絶対にありえん!」

「嘘だ、すべて嘘だ、はははは、人間如きが神の気配を持つはずがない……」ご覧の通り、この古神族の強者は衝撃に耐えられず、この事実を受け入れられないまま正気を失ってしまった。

一方、神猫城の猫王レイドは今や頭を抱えていた。これでは彼の計画が完全に狂ってしまう。

彼はとうに林浩と神女の関係が浅からぬものだと見抜いており、自分の息子を林浩と対戦させるよう仕組んだのも、白虎の血脉を露わにし、圧倒的な力で林浩を抑え込むためだった。

林浩を打ち負かした後で一転、林浩に臣従する姿...