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796話

苗疆の蠱毒というものがどれほど恐ろしく邪悪なものかについては、ここでは多くを語るまい。

とにかく、普通の人間がそれに触れただけで、腰に時限爆弾を括り付けられたようなものだ。いつ「ドカン」と粉々に吹き飛ばされるか分からない。

むしろ爆弾より恐ろしいとも言える。

爆弾で死ねば、そこで何も分からなくなるだけだが、蠱毒で死んだ者は死後も屍となって、主人の意のままに夜の街を歩き回り、音楽に合わせて双節棍を振り回すこともある……

まさにこの蠱毒に冒されたからこそ、かつての燕舞仙子は夫人の言いなりになり、老展に嫁いで小展の継母となり、その結果、千仏山の頂で義理の息子に乱暴され、清らかさを失ったのだ。...