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716話

「秦少は只者ではないと見て取り、老董は彼が来るたびに一番美しい女の子を接待させ、料金も二割引にしていたが、それが間違いだったのか?」

「いや、正しかった!」

「正しかったのなら、なぜ老董を追い詰めようとしているのだ?」

「おいおい、マジかよ。昨夜来た男が、なんと華夏最高警備局の局長だったとはな」

「それがどんな人物なんだ?」

「国家の要人の安全を専門に担当する者だ。古代で言えば、皇帝の禁衛軍を統括する大内高手のトップだぞ」

「これはもう老董がロケットに乗って三千年先まで追いかけても追いつけないような超大物だ。家を滅ぼす恐ろしい存在だ」

「大局長が老董の家を破滅させようと思えば、一言も発せず、た...