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707話

沈岳は本当に柳初吻にうんざりしていた。

彼女は彼の人生の転機だった。天国から地上へと落とされた分岐点だ。

あの時、柳初吻に少しでも良心があれば、騒ぎを起こさなかっただろう。そうすれば沈岳は部隊から追い出されることもなく、輝かしい未来を台無しにすることも、ソフィアに追い詰められて逃げ惑う羽目にもならなかったはずだ。

彼女が沈岳を恨んでいるのなら、直接彼に向かってくればいい！

どんなに陰湿で残酷な手段を使おうと、彼の首を絞め殺したとしても、文句は言えない。

自分の実力不足なのだから。

女に殺される男など、生きる資格などない。

だが柳初吻は最悪だった。彼に直接手を出す勇気がないくせに、...