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677話

蘇南音が今回北京に来た主な目的は、あの補天石を手に入れるためだった。

結果はどうだったのか、今は多くを語るまい。とにかく三叔は彼女に対する印象を大きく改めた。

特に三叔が数個の補天石を持って夜のうちに蘇南へ戻り、中医界で陳老と並び称される某中医の名手を訪ね、その理論に基づいて調合した漢方薬を蘇老に服用させたところ、その夜のうちに即効性を発揮したのだ。

蘇南音の不倫を知り、家族の面目が潰れたと感じ、彼女に対して不満を抱いていた親族たちも、彼女への印象を一変させ、蘇家の「恩人」として見るようになった。

蘇老が長年世事に関わっていないとはいえ、彼が存在する限り、彼こそが蘇家の風雨にも...