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648話

この通りのボスはブルーマーク(蓝标)だが、九哥はこの一帯十キロ圏内の大物だった。

ブルーマークから電話を受けた時、九哥はちょうど快適なベッドの上で、二人の美女と人生の根源について語り合っていたところだった。

気分を削がれた九哥は、即座にブルーマークをクソ野郎、役立たずと罵った。

だが罵りはしても、やるべきことはやらねばならない。結局ブルーマークは彼の腹心であり、九哥が夜な夜な遊び歩ける資金源の一つでもあるのだから。

すぐに九哥は十数人の子分たちに囲まれ、四台の車に分乗して、バーへと急行した。

九哥のような地位まで上り詰めた男は、もはや何を着ようが、ブランド品かどうかなど気にしない。

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