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607話

この混蛋に無理やりされそうになって、秦凝心は足が不自由になってでも死に物狂いで抵抗しようと決意した。

女性がこういう状況に遭遇した時、最初の反応は悲鳴を上げることだ。

そんな悲鳴は、ガラスを砕くほどの音量になるはずだった。

だが秦凝心が口を開いた瞬間、沈岳に引き裂かれた靴下が丸ごと口に詰め込まれてしまった。

この女を無理やり黙らせ、手で引っ掻けないようにするなど、沈岳にとってはあまりにも簡単なことだった。

彼女の口をふさいだ後、シーツを引っ張り、彼女の両手首を左右に巻きつけるだけで、数秒で彼女を縛り上げることができた。

秦凝心は右足に激痛を感じ、左足だけで必死に彼を蹴った。

沈岳は足首を...