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480話

「中年のおっさんが誰だって?知るもんか」

展小白は何かを考えていたところで、謝柔情を茫然と見つめ、首を振った。

謝柔情の荊紅命を見る目は異様なほど輝き、その細い体さえ震えていた。「あ、あの方は龍騰十二月の中の十月冷血、不敗神話の創造者の一人で、現在の最高警備局の局長、少将の荊紅命よ」

どんな軍人でも、荊紅命の名前を聞いて平然としていられる者はいない。

特に生身の彼を目の前にすると。

荊紅命に無視されるかもしれない、あるいは誤解を招くかもしれないという恐れがなければ、謝柔情はとっくに悲鳴を上げて駆け寄り、サインをもらい、一緒に写真を撮って、SNSに投稿して、かつての戦友たちを死ぬほど羨...