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477話

嫁入りには持参金がつきものだ。これは周知の事実であり、インド人を除いて世界共通のことだ。

北欧某国の王室の姫が嫁ぐとなれば、その持参金はもちろん、しっかりと協議しなければならない。

だが、沈岳にはそんな認識はなかった。展小白が彼がシーシーと結婚するかどうかに全く関心を示していないように見えることに気づくと、彼の勇気は増した。

しかし、すぐに彼は心の中で自分の情けなさを呪った。「沈岳、少しは気骨を見せろよ。彼女はもうあの公子と付き合っていて、もうすぐ金持ちの奥様になるんだぞ。彼女がどう反応しようと気にする必要があるのか?」

そう考えた沈岳は、すぐに恥じ入り、手を伸ばしてシーシーを地面から...