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412話

「永遠の友人などいない、あるのは永遠の利益だけだ」

この数日間、荊紅命たちと陸天秀は、まさに苦楽を共にし、風雨を共に乗り越え、戦友としての絆は鉄石のように堅固なものだった。

しかし、武元明が命を落とし、頭上に垂れ込めていた暗雲がようやく晴れ、方々数百キロ内に敵の姿が見当たらなくなり、ようやく張り詰めていた神経を緩め、平和を満喫できるようになったとき、荊紅命と陸天秀の間に亀裂が生じた。

それはまさに利益のためだった。

利益というものは、何と言おうと、結局は金ということに尽きる。

陸天秀は、必要な軍費や武器の他に、荊紅命に少なくとも二千万を要求した。彼女は軍営の粗末な環境を徹底的に改善し...