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409話

林陽が携帯電話を手に取った時、蘇南音は手を下ろし、力強くうなずいた。

その動きに合わせて、まつ毛に掛かっていた涙が、ぽたりと卓袱台の上に落ち、幾つもの滴に砕けた。

林陽は彼女のうなずきが何を意味するのかをよく理解し、軽く頷いてから携帯を耳に当て、静かに説明した。「沈岳、さっきお風呂に入っていて、すぐに電話に出られなかったの。手も少し滑って、携帯をうまく持てなかった」

「俺が無礼だった」

電話の向こうから渋々と自責の言葉が聞こえた後、彼は急いで尋ねた。「林陽、美倫カジノの隠れそうな場所は全部探したけど、見つからなくて」

沈岳がそこまで言ったところで、林陽が遮った。「今、蘇総と一緒にいる...