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405話

幼い頃から、西西は一般人には理解し難い考古学への興味を持っていた。

名門貴族の家では、特に子供の興味を育むことに力を入れている。

彼女がこれに興味を持ったからには、家族は彼女をその方向へと導き、最高の条件を与えた。

王室から女性考古学者が誕生するのも、悪くない話だろう。

極めて恵まれた成長環境と、一般人では想像もつかない資源のおかげで、まだ二十四歳の西西は、西洋で名の知れた考古学者となり、実力で王立科学アカデミーの考古学教授に任命された。

普通の女の子なら、この年齢でこれほどの輝かしい成果を収めれば、きっと誇らしく思うだろう。

しかし西西は満足していなかった。

特に...