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401話

金字塔の規模は大きいものの、エジプトのクフ王のピラミッドには遠く及ばない。

それに、ロバートたちも十分承知しているはずだ。シシが彼らからの連絡を今か今かと待っていることを。副葬室が見つかろうが見つかるまいが、通信機で彼女に状況を報告するはずだった。

今や彼らが中に入ってから三十分以上経つというのに、何の音沙汰もない。

シシは不吉な予感を感じ、まだ顔を赤らめているチャールセン博士に目を向け、小声で言った。「連絡してみた方がいいでしょうか?」

考古学の慣例では、誰かが墓穴に入った後、外で待機している人間は、彼らを驚かせないよう、むやみに連絡を取るべきではないとされている。

あるいは、墓の...