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382話

武元明は陸家軍に対して大規模な軍を派遣できないため、分散戦術を用いる以外にも、陸天秀からの妨害工作に備える必要があった。

そのため、彼はこちら側に臨時検問所を設置し、外出するすべての車両を厳しく検査することにした。

西部国境へ向かおうとする者は、一切通行を許可しない。

出ることだけを許し、入ることは許さない。

こうすることで、陸家軍が必要とする国内資源を最大限断つことができるのだ。

武元明のこの措置は華夏国内で行えば、確実に不満の声が溢れるだろう。

しかし南越ではすでに皆が慣れており、せいぜい二言三言不満を漏らすだけで、何かあれば後で対応するという程度だ。

雰囲気は和やかで、すべ...