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368話

バーのオーナーにとって、正午の12時前は朝とは言えない。

陳琳は美容に気を遣う方だが、特に用事がなければ10時前に起きることはめったにない。

彼女が夢の中にいたとき、電話の着信音で目を覚ました。山猫兄が任隊長がバーに来て、今2階にいると伝えてきた。

山猫兄はもちろん、任隊長がこんな時間帯にバーに飲みに来るとは思わなかった。きっと陳社長に用があるのだろう。

彼にもわかることを、陳琳が理解できないはずがない。すぐに起き上がって身支度をしていると、また山猫から電話があり、ある「貴客」もバーに来て、2階に上がったという。

陳琳は心の中で溜息をついた。「はぁ、この人たちはバーに来るとき、示し合...