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365話

聞燕舞は本当に青山を離れたくなかった。

だが、離れないわけにもいかない。

愛を追い求めるために、すでに展小白を傷つけてしまったのだから。

展小白を傷つけることは、聞燕舞にとってはさほど大したことではないのかもしれない。結局、二人には血の繋がりもなく、名目上でさえ何の関係もない。老展が言ったように、何の遠慮もなく、堂々と沈岳を追い求めることもできたはずだ。

だからこそ、展小白から桃花の玉飾りを奪い取る時も、冷酷な顔を見せ、容赦なく振る舞えたのだ。

だが、もし実の娘である雲渺までもが沈岳に恋をしていると知ったらどうだろう？

まさか、あらゆる手段を使って、雲渺と男を奪い合うというのか？

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