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333話

ノートパソコンの画面は鏡代わりになる。

しかし角度の問題と、ロン博士の話に集中していたこともあり、沈岳はさっきまで画面に気を配っていなかった。

ロン博士に促されて初めて、彼は画面に映る密室の入り口に人影が現れていることに気づいた。

それは白い人影で、頭から足まで白い布に包まれ、ただ邪気を漂わせる瞳だけを覗かせていた。まるで幽霊のように、静かに入り口に立ち、ロン博士を見つめている。

あの小娘か？

くそっ！

沈岳の全身の毛が一瞬で逆立った。

あの小娘以外に、誰が音もなく密室の入り口に現れるというのか？

誰が他にいる？ロン博士を生きる気力を失わせ、俺様にこの災いを招い...