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313話

沈岳に伝えてほしいんだけど、林阳が来たって。

もし彼にまだ少しでも良心があるなら、あの人を苦しめて、発狂させ、最悪の場合、名誉を失墜させるようなことはすべきじゃない。

この言葉は、沈岳が青山を離れた夜、林阳が後を追って卿本佳人で陳琳に言ったものだった。

林阳は戻ると、自分がここで何をしたか、何を言ったかをすべて蘇南音に話した。

しかし蘇南音はそれを聞いても何の反応も示さず、ただ虚ろな目で窓の外を見つめ、何かを呟き続けていた。まるで魂が抜けたようだった。

その夜、彼女は病に倒れ、三十九度の高熱を出した。

大人も子供も熱を出す。

違うのは、子供なら四十度の熱でも、適切な治療を受ければ大事には至らな...