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299話

羅爺は、こんな末端の連防隊員と話すだけでも十分顔を立ててやっていると感じていた。

だが、あの顔中そばかすだらけの男は、へつらうような顔で尋ねてきた。「お嬢さん、何か用で我々の上司をお探しなのですか？」

葉修羅はうんざりして、冷たく言い放った。「それはあなたが聞くべきことかしら？」

狼哥はその場で固まった。

彼の知能では、葉修羅がなぜそんなことを言うのか理解できなかった。

彼女は真夜中に突然ドアを開けて入ってきて、身分も明かさず、いきなり上司を呼べと命令してきた。狼哥が用件を尋ねるのは当然のことだろう。

しかし高貴な女性は、いらだった表情で彼を叱りつけると、彼の前まで歩み寄り、彼の背...