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288話

長年の努力の末、周家の父子はついに成功し、朝歌を攻め落とし、商の紂王の首を刎ねた。

本来なら、彼らは妲己を生かしておくつもりだった。

だが、この女はあまりにも美しすぎた。

老周が「一桃三士を殺す」の道理を知らないとでも思ったか?

狼多く肉少なき結果、内輪揉めを招くのみ。老周は思い切って再び刀を振り下ろし、美人の一縷の魂は、ふわりと西へ消えていった。

これは定められた結末であり、九尾の狐は老周を責めることなく、任務完了後に女媧娘娘に褒美を求めに行ったのだ。

沈岳はこの歴史については知っていた。

しかし、彼が理解できなかったのは、壁画がこの物語を語り終えた後もまだ終わらず、次の話へと...