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16話

「そのトイレットペーパーすら買えないほど貧乏な奴は、お金のために危険を冒したくないみたいね」謝柔情は再び受話器を手で覆い、展小白に苦笑いを浮かべた。

奇妙なことに、謝処長は「トイレットペーパー」と言った瞬間、あの絹のストッキングのことを思い出し、小さな顔が一気に赤く染まった。

幸い展小白はそれに気づかず、少し黙ってから尋ねた。「柔姉、本当に彼がこの仕事をこなせると思う?」

彼女がそう聞いたのは、もしその人間がボディーガードの仕事に適していないのなら、無駄話をする必要はないという意味だった。

どうせこの世でボディーガードをしているのは彼だけじゃないのだから。

お金さえあれば、ふん、超一...