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1169話

沈岳は、西の壁に描かれた壁画を見た瞬間、なぜ「観星術」という三文字が口をついて出たのか、自分でもわからなかった。

李国建教授が開いたパーティーで、慕容という天然ボケの女から『観星術』についての伝説を聞いたことがあった。

慕容の話によると、商の紂王が女媧娘娘の神像に対して不敬な言葉を吐いたため、超大災厄を招き、身を滅ぼし国を亡ぼした後、第三世界へ行き、寵愛していた妃・妲己が美女スパイだったことを知ったという。

彼は第三世界で天にも地にも虚空にも逆らい続けた後、周の王に転生し、九尾の狐はすぐさま彼を追いかけ、褒姒に化けて「烽火戯諸侯」の悲劇を引き起こし、結局は犬戎人に首を刎ねられてしまった。...